お迎えの準備
- ポメラニアンの暮らしと成長の記録 -

お迎えの前に準備したもの(設備面)

 かわいいワンちゃんを迎えるのはワクワクしますが、しっかりとお迎えの準備が必要です。以下に我が家で用意したものを列記していきます。

凡例)◎:必須  ●:場合によって必須

冷暖房が完備した部屋

 ポメラニアンは、寒い国で生まれたワンちゃんです。

 寒い国で生まれたため、身体を被う毛は上毛(ウワゲ)と下毛(シタゲ)の2重構造になっています。上毛はオーバーコート、下毛はアンダーコートと呼ばれ、ダブルコートの被毛構造に分類されます。

 上毛は比較的しっかりとした毛で身体を守る役割を果たし、下毛は保温の役割りを果たしています。

 このようにポメラニアンは、めっぽう夏の暑さに弱いです。外出するさいでも温度管理をしっかり行ってあげてください。

ホットカーペット、ペット用電気湯たんぽ(冬場)

 寒い国で生まれたから寒さに強いと言っても、赤ちゃんの場合は別です。

 冬場など寒い時期に仔犬を迎え入れる際には、ホットカーペットやペット用電気湯たんぽが必要です。母犬がいる場合は、添い寝などで母親の体温で温まることができるのですが、仔犬だけでは体温を保持することができません。

 特に就寝時、暖房を消した後の室温は下がります。注意が必要です。

 我が家では1畳サイズの一般家庭用のホットカーペットを用意し、電気湯たんぽに関してはペット専用を用意しました。

スパイラルチューブ

 一般用とペット用の違いは、温度設定、オシッコによる感電対策、電源コードに噛みつき対策の有無のようです。できればペット用を用意された方がいいでしょう。ただし値段は高いです。

 我が家の場合、一般用のホットカーペットだったため全体に薄いビニールシートを敷き、その上にカーペットカバーを敷きました。電気コードについては、保護のため「スパイラルチューブ」を巻いて保護しています。

 スパイラルチューブは、100円均一のショップでも販売されています。またホームセンターでは、保護するコードの太さに合わせたサイズや、長さ、色などが豊富です。ケージから出したときのことを考えると、家中のあらゆる電気コードの保護が必要となるためホームセンターの方が安価になると思います。

 ペット専用であれば、オシッコ対策がしっかりとしていて感電の心配や、電源コードも噛みつきによる事故に対して対策されています。

ケージ

ポメラニアン ケージ

 「無くても大丈夫。」と思われがちですが、ワンちゃんにとってプライベート空間は必須です。人間もたまに一人にないたい時がありますが、ワンちゃんの方が強いように感じます。

 我が家で用意したケージは、写真の色違いの物。
お気づきの方も居るかと思いますが、これ実はネコちゃん用の2階建てのケージです。

 ネコ用?と思わるかもしれませんが、実はこれ長く使えるシロモノなんです。

 というのも、お迎えした時は、1階部分のみで使用して、少し大きくなって行動範囲が増えたら、1階部分と2階部分を連結して拡張することができ、長く使うことができています。

 マリーの「出産準備をした時のケージの状態」と「赤ちゃんを出産してから拡張したケージ」の様子です。

ケージの拡張

 ちなみにケージの価格は9千円程度でした。コスパは良いでしょう。
ただ値段が安いからなのか、ネットに強い反りがありましたが、足で踏んだり試行錯誤して使用しています。拡張時には、タイラップ(結束バンド)や100円ショップのネット、ネット接続パーツを駆使しています。

ドーム型ペットハウス

ドームハウスでくつろぐマリー

 赤ちゃんの場合、15分くらい遊ぶと電池が切れたおもちゃのようにパタッと眠ってしまいます。

 安心して眠れるように、ケージの中にドーム型のペットハウスを用意しました。

 写真はマリーですが、気に入った様子です。大きくなってからもドームハウスを使って遊んでいました。

ペットシーツ(おトイレ)

 ペットシーツはS(小)、M(中)、L(大)とありますが、赤ちゃんポメの場合は、S(小)で十分です。

 我が家ではおトイレトレーニングも考慮して、ケージの半分におトイレシートを敷き詰め、残りの半分にタオルとドームハウスを配置しました。

 ワンちゃんは、足裏で場所の感覚を得ているるとのことで、睡眠から目覚めたらすぐにおトイレシートの上に移動させ、おトイレをさせていました。おトイレのタイミングは、目覚めた直後とミルクやご飯を食べた後が多いようです。

蓋つきバケツ・ゴミ箱

蓋つきゴミ箱

 ゴミ出しまでの間、使用済みのペットシーツの保管にも注意が必要です。時間が経過について臭いも強くなります。

 我が家では画像のゴミ箱をにニトリで購入し使用しています。

 足踏み式で蓋が開き、中も2重構造となっているためゴミ箱の手入れも楽にできます。サイズはS,M,Lで1000円前後で購入可能です。

食事関連

凡例)◎:必須  ●:場合によって必須

フード(食器)

すり鉢

 フードに関しては、譲り受けた先から説明があると思います。極力同じものを使います。小さいうちは、固形フードを潰して細かくし、お湯などでふやかす手間がかかります。
このため、専用の小さ目なすり鉢やすりこ木があると便利です。

 環境が変わって、食欲不振となる場合もあります。産まれてから3週までは、1回の授乳を逃しただけでふらふらしている様子がうかがえました。3週を過ぎると1回の食事を取らなくても安定しているようですが、大事に見守ってあげることが必要です。

醤油皿

 我が家でも初日と翌日、食欲不振となりました。フードをふやかすお湯の代わりにミルクに変えたところよく食べてくれるようになりました。

 食器類については、仔犬の場合、口までの高さが無いため深いお皿はNGです。お刺身を食べる時、醤油皿のような浅く平らなものが良いようです。

食器は、ワンちゃんの成長に合わせて、買い替えが必要になります。

お水(給水機)

水差しノズル

 水飲み用には、当初、水差しノズルをケージにセットして使用していました。
ペットボトルを接続して、ケージのネット部分に固定するものです。

 フードをふやかして食べている間は、あまり飲みませんでしたが、フードが硬くなるにつれて水差しノズルから水を飲むようになりました。

準備番外編

凡例)◎:必須  ●:場合によって必須

おもちゃ

おもちゃのボール

「動くものを追いかけて捕まえる。」
「獲物を口で振り回して倒す。」
少し怖い表現になりましたが野生の名残でしょう。我が家のポメもこんな仕草をみせることがあります。

 赤ちゃんの頃から、ボールを投げると追いかけ、拾って帰ってくる遊びや、ひも状のもので綱引き遊びを良くします。

 そこで…
口の大きさにあった布製のボールやひも状のおもちゃを用意すると、一人遊びするようになります。

リード・ハーネス

リード

 リードについては、様々なものがありますが、我が家では最長5mまで伸びる伸縮タイプのリードを使用しています。

マリーは、体重が約4kgとポメラニアンとしては少し大きめの体格で、散歩ではグイグイ引っ張ることが多くしっかりしたものを使用しています。S・M・Lがあるものであれば、Mサイズです。一方、剣心は、2.5kg程度で標準的な体格です。散歩中も引っ張ることなく歩きます。Sサイズでも十分ですが、長さが短くなるためマリーと同一の物を購入しました。

 わんちゃんの性格にもよりますが、「大は小を兼ねる。」ということでひとつサイズの大きいものを選ぶといいかもしれません。

ハーネス

 首輪よりは、断然ハーネスをお勧めします。

 ポメラニアンのような小型犬は、「気管虚脱(きかんきょだつ)」が起こりやすいと言われています。気管はホース状の形状で空気の通り道になりますが、何らかの原因で気管の周辺の軟骨が変形して気管がつぶれ、呼吸が苦しくなる病気です。気管虚脱の原因はわかっていません。首輪との因果関係もわかりませんが、首に負担のかかる首輪よりは胸から肩を支えるようなハーネスが良いかと思います。

 ただし、ハーネスで散歩中は、ハーネス外れに注意してください。我が家でも散歩中、曲がり角で突然目の前に現れた自転車に興奮して追いかけようとし、それを防ごうとリードを引っ張ったところ、見事にハーネスが外れ一目散に自転車を追いかけたことがありました。 外れるというよりは、抜け出るという表現がいいかもしれません。注意が必要です。必ずワンちゃんのサイズにあったもの、ワンちゃんの性格に合わせて固定の強さを比較しながら選ぶことをお勧めします。