ポメ赤ちゃん 里親へ託す1
- ポメラニアンの暮らしと成長の記録 -

2020/05/17

 3月14日に産まれた赤ちゃんポメたちは、1週間ごとに訪れる山を乗り越え、大きく成長してきました。

 ミルクが鼻に逆戻りして、息ができずのたうち回ったり、ミルクにありつけずにフラフラになってしまったり…

 この二ヶ月は、赤ちゃんの成長を見る楽しさとちゃんと生きてくれるかのせめぎあいの日々でした。

 赤ちゃんは、それぞれ個性が出てきて、どの子も可愛い子です。

 長女の三月は、すぐに「へそ天」する甘え上手。長男の瀧は、ケージから出ると必ずあいさつにやってくる。次女の雪はいちばんはじめにおトイレを覚えてくれて手のかからないいい子。末っ子のラッキーは、身体がいちばん大きく幅をきかせるかと思いきや、おっとりとした性格…

 本当にどの子も可愛い。

 ママポメのマリーは、一時無くなっていた甘えん坊が帰ってきて、一緒に遊ぼうとせがんでくるようになりました。

 みんな一緒でも大丈夫かな?と思った矢先…

 剣心の表情の変化に気付きました。どことなくキツイ表情になったような…

 赤ちゃんポメに対しても、ちょっとしたことでも攻撃する姿勢が多くなりました。

 赤ちゃんポメが大きくなり、活動範囲が大きくなったことで、私たちの意識も自然と赤ちゃんへ向くようになり、その分、剣心は寂しい思いをしていたのかもしれません。

 家族みんなにそのことを伝え、初心に返りポメたちに声をかけたり、食べ物を与えたり、接するときは、必ずマリ、剣心、赤ちゃんたちと順番を守ることにしました。

家族会議

 家族それぞれが、赤ちゃんポメには愛情を持って接しているけれど、家族4人、6ポメの生活が維持できるか、家族会議を開いて話し合いました。経済的なこと、家族の負担と幸せ、各々のポメの幸せ…

 ママポメマリー、パパポメ剣心に今までと同じように遊んであげたり、膝の上にのせてなぜてあげたり、散歩に出かけたり…一緒に暮らすポメが増えることで、与える愛情もその分、分散することになり、ポメたちが結果として不満やストレスをためることになるのは、予想がつきます。

 難しい問題ですが、家族みんなで時間をかけて話し合いを続けました。

 ただ家族全員が、全ての赤ちゃんと一緒に暮らしたいというのが根底にあります。

里親としての姉の存在

 姉夫婦は、私たちとは離れたところに暮らし、年に最低一度は顔を合わす間柄です。

 夫婦ともにワンちゃん好きで、今はヨークシャテリアの男の子と女の子と暮らしています。相談すると…

 飼いたい気持ちと飼いきれない不安…私たちの気持ちを理解して、汲み取ってくれました。

 提案として、2ポメの赤ちゃんなら引き取れると提案してくれました。

 あとは私たち家族の決断のみとなりました。

どの赤ちゃんを里子に…

 4ポメの赤ちゃんは、2ポメづつ、男の子と女の子の組合せで、ママポメマリー似とパパポメ剣心似に分かれていました。

 不思議なことにケージの中でも二つのグループに分かれて寝ることが多くありました。

 そこでペアリングとして、三月とラッキー、瀧と雪の組合せがいちばんいいと判断しました。

 意見を出し合い、結局、身体の丈夫な三月とラッキーを姉夫婦に託すことにしました。

 結果を姉に連絡し、引き渡しの日程を調整。

 引き渡しまで、1週間となりました。